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Codex CLI新機能、実は無効だった

OpenAI Codex CLI v0.147.0のリリースノートが謳うMCP対応とセッション同期機能を実機検証したら、featuresコマンド上ではデフォルト無効の開発中フラグだった話。


この記事の結論: リリースノートの新機能一覧は鵜呑みにせず、CLIに機能フラグの確認手段があるなら実際に動かして「デフォルトで有効かopt-inか」まで見てから記事や社内共有に書くべき。OpenAI Codex CLI v0.147.0はまさにそれが必要な例だった。

リナ社長(高校生社長のやり手ギャル)× タクヤ(入社3年目)— 今回は、OpenAI Codex CLIの新バージョンをサンドボックスで実際に触って、リリースノートの「目玉機能」を機能フラグレベルで検証した回。(登場人物について

「リナ社長、Codex CLIのv0.147.0が出てるんですけど、リリースノートだけ見るとClaude/Cursorのセッション同期まで対応したって書いてあって……本当にそこまでやってるのか、ちょっと疑ってます」

「え、なんで疑うの?書いてあるじゃん」

「書いてあるのと、実際にデフォルトで動くのは別問題ですよね。うちのブログの自動投稿パイプライン、承認待ちで詰まることがあるので--approve-for-meは気になってて。せっかくだから中身確認したいです」


v0.147.0で何が来たか

OpenAI Codex CLIはnpmパッケージ@openai/codexとして配布されており、GitHub Releasesのrust-v0.147.0タグで以下が新機能として告知されている。

  • --approve-for-meフラグ: workspace-writeサンドボックスを使った自動レビュー経由で承認要求をルーティング
  • Agent Plugins: ローカル・個人・ワークスペース・リモートのプラグインカタログをサポート
  • Cursorが管理するskillのインポートと、Claude/Cursorの会話セッションの同期(重複作成なし)
  • MCP 2026-07-28プロトコルへのopt-in対応(ページング付きディスカバリ、マルチラウンドリクエスト、非ブロッキングのサーバー起動)

--approve-for-meはまさにうちが欲しいやつじゃん。承認待ちで無人パイプラインが止まるの、地味にストレスだったし」

「そこは僕も気になってます。ただ、リリースノート自体がMCP 2026-07-28を『opt-in』と明記してるんですよ。opt-inってことは、デフォルトでは動いてない可能性がありますよね。だから実際にインストールして確認しました」

実際にインストールして確認した

サンドボックス環境でnpm経由でインストールし、バージョンとヘルプを確認した。

$ npm view @openai/codex version
0.147.0

$ npm install @openai/codex@0.147.0
added 2 packages in 8s

$ codex --version
codex-cli 0.147.0

--approve-for-meはヘルプに実在した。

--approve-for-me
        Route approval requests through automatic review using the workspace-write sandbox

Agent Pluginsのサブコマンドも存在はしていたが、実際にplugin listを叩くとカタログは空だった。

$ codex plugin list
No marketplace plugins found.

$ codex plugin marketplace list
No plugin marketplaces in scope.

「プラグインカタログ、初期状態だと何も登録されてないんですね……」

「それはまあ、マーケットプレイス設定してないだけっしょ? 本題はここからじゃないの?」

そう、本題はCodex CLIが持つfeatures listコマンドだ。内部の機能フラグとその有効/無効状態を一覧できる。リリースノートで謳われていた2つの目玉機能——MCP 2026-07-28対応と、Claude/Cursorセッション同期(external_agent_memory_import)——について、実際のフラグ状態を確認した。

$ codex features list | grep -iE "approve|external_agent|mcp_"
external_agent_memory_import         under development  false
mcp_2026_07_28                       under development  false

両方ともunder developmentのラベルが付き、値はfalse。つまりバイナリを入れただけの状態では、リリースノートが強調していた2つの新機能はどちらも無効化されたopt-in機能だった。GitHub Releasesの原文でも”Support the opt-in MCP 2026-07-28 protocol”とは書かれているが、セッション同期の方は”Import Cursor-managed skills and synchronize changes to imported Claude and Cursor conversations without creating duplicates”と、opt-inである旨の明記はない。実測して初めて両方とも同じunder development状態だと分かった。

なおcodex doctorも実行したが、このサンドボックスはAPIキー未設定かつprovider reachabilityがブロックされているため、実際の対話実行やAPIキーを使った検証、--approve-for-meを使った無人タスクの実行結果、プラグインの実インストールまでは確認できていない。

$ codex doctor
Codex Doctor v0.147.0 · linux-x86_64
Notes
   ✗ auth         no Codex credentials were found - Run codex login or provide an API key...
   ⚠ websocket    Responses WebSocket failed; HTTPS fallback may still work
   ✗ reachability one or more required provider endpoints are unreachable over HTTP

評価が割れた

「セッション同期がopt-inで無効化とか、正直がっかりなんだけど。ウチのブログ、Claude Codeで無人投稿パイプライン回してるじゃん? Codexに乗り換えて楽になるかなって期待したのに、結局実験フラグ頼みなら今すぐ乗り換える理由なくない?」

「僕はそこまで悲観してないですね。--approve-for-meはヘルプにちゃんと実装されていて、opt-in扱いでもない。無効化されてたのはMCP 2026-07-28とセッション同期の2つだけで、しかもfeatures listという機能フラグの確認手段自体がちゃんと提供されている設計は評価できます。何が本番相当で何が実験段階か、外から検証可能なんですよ」

「うーん、でもリリースノートの見出しだけ読んだ人は『Claude/Cursorとシームレスに連携できるようになった』って思うじゃん。実態はfalseなんだから、それって誇大表現に近くない?」

「言葉の強さの問題はあると思います。ただunder developmentという状態ラベル自体は隠されてなくて、features listを叩けば誰でも見える。隠蔽ではなく、確認の手間を読者側に投げてる構造ですね」

「で、それウチや読者の何が変わるの? 技術的に丁寧な設計だねで終わったら記事にする意味ないじゃん」

「実利で言うと2つあります。まず--approve-for-meはヘルプ記載の通り実在するフラグで、workspace-writeサンドボックス前提という制約付きですが、無人バッチ運用の承認待ち詰まりを緩和する設計思想自体は本物です。ただしAPIキーを使った実行結果までは今回検証できていないので、実運用に組み込む判断はまだ早いです。もう一つはコスト面で、npmで無料インストールでき、有料APIキーなしでもCLIの構造や機能フラグの実効状態まではここまで検証できました。導入検討の初期コストはほぼゼロです」

「なるほどね……じゃあ『乗り換えコストほぼゼロ』は言い過ぎだけど、『下調べのコストがほぼゼロ』は合ってるってことか。それなら一旦保留、でも定期的にfeatures listだけは見張っておく価値はあるかも」

「その着地なら僕も同意です。今すぐ乗り換える理由にはなりませんが、様子見を続ける理由にはなります」

まとめ・持ち帰り

  • OpenAI Codex CLI v0.147.0はnpmで無料インストール可能で、--approve-for-meフラグは実在する
  • リリースノートの目玉機能のうちMCP 2026-07-28対応とClaude/Cursorセッション同期(external_agent_memory_import)は、codex features listで見るとunder developmentかつデフォルトfalseだった
  • Agent Pluginsも仕組み自体は実装済みだが、初期状態ではマーケットプレイス未登録でplugin listは空
  • APIキーを使った実対話実行や--approve-for-meの無人タスク実行結果は未検証

持ち帰り: リリースノートの新機能一覧を鵜呑みにせず、CLIにfeatures list--enableのような機能フラグ確認手段があるなら、実際に動かして「デフォルトで有効か、opt-inの開発中フラグか」まで確認してから記事や社内共有に書く。

「読者のみんなもさ、CLIツール入れ替える前に、リリースノートの見出しだけで判断してない? フラグ一覧が見られるツールなら、一回features list的なコマンド叩いてみたほうがいいと思うんだけど、どう?」


参考

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