うちのAstroがCloudflareに買収された話
Cloudflareが2026年1月にAstroを買収。Astro 6でCloudflare Workersへの対応が強化された今、このブログ「jinbei-lab」への影響と今後の方針を正直にまとめてみた。
登場人物
- リナ社長 … 高校生なのに会社経営するやり手ギャル。テックにも強くてAI活用が得意。
- タクヤ … 入社3年目の男性社員。真面目で少しだけコードが書ける。
リナ社長「ちょっと待って待って!!タクヤくん、これ見た?!うちのブログで使ってるAstroって、Cloudflareに買収されてたじゃん!!マジで?!!」
タクヤ「あ、それ僕も先ほど記事で読みました。2026年1月の話ですよね。ちょっとびっくりしましたけど、個人的には”ありかも”と思って注目してました。」
リナ社長「えぐくない?!jinbei-labのフレームワークが買収されるって、他人事じゃなくてうちの話じゃん!これどうなるの、正直教えてよ!」
タクヤ「落ち着いてください(笑)。ちゃんと整理しますね。悪い話ばかりじゃないと思いますよ。」
え、うちのブログのフレームワークが買収されたの?
リナ社長「てかさ、まずそもそも何で買収されたんだろ。Astroって人気あったのに。」
タクヤ「Astroはコンテンツ系サイトに強いフレームワークとして注目を集めてましたよね。Cloudflareからすると、エッジで動くコンテンツ配信の仕組みをより広めたかったんだと思います。Astroはちょうどそのユースケースにぴったりだった、という感じかと。」
リナ社長「あー、要はCloudflareが『うちのインフラで最強のフロントエンドも出せるようにしたい』ってこと?」
タクヤ「まさにそれです。CloudflareはWorkers・Pages・D1など独自のエッジインフラを持っていますが、フレームワーク側が弱かった。Astroを取り込むことで、インフラからフレームワークまで一気通貫で提供できるようになった、という構図ですね。あ、ちなみに買収後もAstroはオープンソースとして継続されますし、CloudflareだけじゃなくWebflowやNetlifyなども参加する『Astro Ecosystem Fund』も設立されたので、特定のプラットフォームに囲い込まれるわけじゃないのが個人的には安心ポイントですね。」
リナ社長「それな!VercelがNext.jsをがっちり抱えてるのと同じ発想じゃん。でもオープンソースのまま続くならコミュニティも安心だね〜。なるほどね〜。」
そもそもエッジ配信って何がうれしいの?
リナ社長「ぶっちゃけ”エッジ配信”ってワード、なんか強そうだけどよくわかってなかったわ。タクヤくん、説明して!」
タクヤ「ですよね(笑)。わかりやすくたとえると、普通のサーバー配信って”東京に1つだけ本社があって、全国のお客さんがそこに電話してる”イメージです。遠くに住んでる人ほど繋がるまでに時間がかかりますよね。」
リナ社長「確かに!北海道から東京本社に電話するより、近くの支店に電話したほうが早い感じ?」
タクヤ「まさにそれです!エッジ配信は”全国各地に支店を置いて、ユーザーの一番近い支店が対応する”仕組みです。Cloudflare Workersの場合、世界330都市以上にサーバーが分散しているとされているので、ユーザーの場所に関わらず高速にレスポンスできます。」
リナ社長「えぐくない?!330都市って。それCDNとは違うの?」
タクヤ「いい質問です!CDNは主に静的ファイル(画像・CSS・HTMLなど)を近くのサーバーからキャッシュして配信するものです。エッジ配信はそれに加えて、コード自体がエッジで実行できる点が違います。つまり、動的な処理やAPIの応答もユーザーの近くで完結できるんです。」
| CDN | エッジ配信(Cloudflare Workers) | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 静的ファイルのキャッシュ・配信 | コードをエッジで実行 |
| 動的処理 | 基本的に非対応 | 対応 |
| ユースケース | 画像・CSS・JS配信 | SSR・APIレスポンス・認証処理 |
| 代表例 | Cloudflare CDN、CloudFront | Cloudflare Workers、Deno Deploy |
リナ社長「めっちゃわかった!動的なやつもエッジでできるのがポイントなんだね。」
Astro 6でCloudflare Workersへのデプロイが変わる
タクヤ「Astro 6で特に注目なのが、Cloudflare Workersへのデプロイが”first-class対応”になった点です。」
リナ社長「“first-class対応”って何?なんか貴族っぽい響きだけど(笑)」
タクヤ「(笑)要は”一級市民として扱われる”という意味で、@astrojs/cloudflareアダプターは引き続き必要なんですが、Astro 6からはそのアダプターを使ったローカル開発環境が、Cloudflareのオープンソースランタイム『workerd』上で直接動作するようになりました。以前はポリフィルやシミュレーションで”なんとなく似た環境”を作っていたのが、本物のCloudflare Workersランタイムで開発できるようになった、という感じです。」
リナ社長「あー、ローカルと本番が本当に同じ環境になるってこと!それな!」
タクヤ「それともう一つ大事なポイントが、開発環境と本番環境が同一コードパスで動作するようになった、とされている点です。」
リナ社長「え、それ何がうれしいの?」
タクヤ「今まで”ローカルで動いてたのに本番で動かない”みたいなトラブルがあったんです。開発環境がNode.jsで、本番がCloudflare Workers(実行環境が違う)だったりして。それが同一コードパスになると、ローカルで確認したままの挙動が本番でも期待できるようになります。」
# @astrojs/cloudflareアダプターを追加
npx astro add cloudflare
# ローカル開発(workerd上でAstro devが直接動作)
npx astro dev
# Cloudflare固有バインディング(D1・KV等)を使う場合
npx wrangler dev
# ビルド&デプロイ
npx astro build
npx wrangler deploy
リナ社長「ローカルと本番で同じ動き方になるのか〜。それはデバッグがめちゃ楽になりそう!」
Next.jsと比べてどうなの?
リナ社長「じゃあぶっちゃけNext.jsはもう要らないの?Astroだけでよくない?」
タクヤ「うーん、それはちょっと違うかなと思います(笑)。まずユースケースが全然違うんですよね。」
リナ社長「どう違うの?」
タクヤ「Astroはコンテンツ中心のサイト、つまりブログ・ドキュメントサイト・マーケティングページなどに最適化されてます。JavaScriptをできるだけ送らない”Islands Architecture”が特徴で、とにかくページが軽い。対してNext.jsはReactアプリ全般に使えて、複雑なインタラクションやリアルタイム更新が必要なサービスに向いています。」
リナ社長「確かに、jinbei-labみたいな情報ブログはAstroで全然いけるね。でもロト・ミニロトの解析ツールとかリアルタイムで動くやつはNext.jsのほうが向いてるかも?」
タクヤ「そうですね。ちなみに各種ツールページみたいに動的なインタラクションが多い部分は、Next.jsのほうが資産も多く選択肢も広いです。棲み分けはこんな感じですね。」
| Astro | Next.js | |
|---|---|---|
| 主なユースケース | ブログ・ドキュメント・LP | Webアプリ・EC・ダッシュボード |
| Reactなしで使える | はい | いいえ |
| JavaScript送信量 | 最小限(Islands) | コンポーネント次第 |
| エッジとの相性 | Cloudflareと深い統合 | Vercelと深い統合 |
| SSR対応 | 対応(アダプター経由) | ネイティブ対応 |
リナ社長「なるほど!“AstroはCloudflareと”、“Next.jsはVercelと”って図式ができつつあるんだね。それはそれでわかりやすいかも。」
タクヤ「そうなんです。プラットフォームとフレームワークがセットで最適化される時代になってきてる感じですね。」
jinbei-labへの影響は?これからどうする?
リナ社長「で、結局うちのブログはどうなるの?急いで何か変えなきゃいけない感じ?」
タクヤ「現時点では、すぐに何かを変える必要はないと思います。jinbei-labは現在AstroをベースにしたブログですがCloudflare Workersへの移行は”検討の価値あり”という段階かと。Astro 6対応の変更点はまだ実際に手を動かして検証できていないので、今は調査報告として正直にまとめておく段階ですね。」
リナ社長「それな!焦って変えて壊したら元も子もないもんね。でも将来的にはエッジ配信に移行したらミニロトの分析ページとかも速くなりそうじゃない?」
タクヤ「可能性はありますね。ただ、エッジ配信はステートレスな処理に向いているので、セッション管理やデータベースを使う処理は設計の見直しが必要になることもあります。ツール類については特に、移行前に検証が必要かと思います。」
リナ社長「なるほど〜。じゃあ今回の記事は”調査した・把握した・今後検討する”って感じのまとめで!」
タクヤ「それが一番正直でいいと思います。技術ブログとして、わかっていないことをわかっていないと書けるのも信頼につながりますよ。」
リナ社長「それな!!じゃあ読んでくれてる人、jinbei-labは引き続きAstroで動いてるけど、Cloudflare移行の話は続報お待ちください!一緒にアップデートしていこ〜!」
参考
- Astro 6 + Next.js 16.1 + SvelteKit 2 比較記事(criztec.com) — Astro 6のCloudflare first-class対応・Next.jsとの比較などを解説した技術記事
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